ごあいさつ
知恵と技術の継承を
わが国の木造建築、とりわけ文化財建造物は、先人たちの知恵と技術の結晶です。数百年の時を越えて現代に残る木の建物には、「残り続けた理由」があります。
ひとつには、これらの木造建築が、日本固有の風土に合わせて設計されていることです。わが国は地震や台風の被害も多く、四季の移り変わりによる大きな気温・湿度の変動があります。これらは、建物にとって非常に過酷な環境といえるでしょう。しかし、我が国の木造建築技術は、この困難な環境の下でこそ先人たちの創意工夫によって研ぎ澄まされ、磨かれてきたのです。
もうひとつの理由は、「木」という素材自体の優位性です。特に寺社建築は、数十年に一度の大規模改修を繰り返すことによって、何度も修復され、よみがえりながら数百年の時を越えていきます。そうして長い時を刻むうちに味わいを深め、荘厳さを増していくのです。
鈴木古建築が
拓く未来
鈴木古建築は平成29年設立の若い会社ではありますが、幸いなことに、私自身は祖父や父の教え、
一方で、時流の移り変わりが激しい当世においては、新しい技術を取り入れながら、日本建築が新たな発展を遂げる道も切り拓いてゆかねばなりません。
鈴木古建築は、変わらず残ってきた先人の知恵と技術を何より尊び受け継ぎながら、変化を恐れず、挑戦を続けます。また、当社が手掛ける仕事もまた、同じように後世に引き継がれ、残っていく日本建築の灯火のひとつになれるよう尽力いたします。
今後とも、社員一同が研鑽を重ね、それぞれの持つ知識と経験を生かし、全力を尽くしてまいります。一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
鈴木古建築
棟梁 鈴木 大祐
プロフィール
- 生年月日
- 昭和41年3月3日
- 出身地
- 神奈川県相模原市
- 座右の銘
- 温故知新
学歴・資格
- 昭和59年
- 神奈川県立上溝南高等学校普通科卒業
- 平成16年
- 日本伝統建築技術者(中級) 第115号
- 平成18年
- 文化財建造物木工技能者 上級
- 平成18年
- 文化財建造物木工主任技術者認定 第118号
- 平成25年
- 日本伝統建築棟梁
- 平成27年
- 滋賀県ヘリテージマネージャー 第1号
- 平成30年
- 棟梁専攻建築士登録
主な経歴
- 昭和61年
- 株式会社木澤工務店 入門【滋賀県愛荘町愛知川】
- 昭和62年
- 技能五輪滋賀県大会 1位
- 平成元年
- 株式会社北村誠工務店入門【京都】
- 平成7年
- 鈴勇社寺建築有限会社 入社【神奈川県相模原市】
二級建築士取得
- 平成9年
- 庄司社寺建築入社【滋賀県米原市】
- 平成14年
- 独立して鈴木古建築を設立
- 平成21年
- 株式会社鈴竹工務店 代表に就任
棟梁専攻建築士 認定
- 平成24年
- 彦根退職女性教職員の会 講演
- 平成25年
- 日本伝統建築技術保存会 棟梁認定
- 平成29年
- 株式会社 鈴木古建築を設立
- 平成30年
- エフエムひこね 「あの人に会いたい」出演
滋賀県東近江市五箇荘小学校 講演(3月)
公職歴
- 平成23年
- NPO日本伝統建築技術保存会 理事に就任