人々の
 祈りの場を造る

社寺建築は、訪れる人々がその場所で手を合わせて拝み、祈りを捧げるための場所づくりです。ご信仰のためにどのような建物を望まれるか、まずは宮司様、ご住職様のご要望を細かくお聞かせください。

社寺建築に何より必要なことは、建造した祈りの場が400年、500年、あるいはもっと長い期間にわたって存続し、地域の子々孫々の皆様に長く引き継がれていくことです。そのためには、風雨の影響、耐震・免震などにおいて一般住宅の常識を超えた設計思想が求められます。鈴木古建築は、宮大工として蓄積してきた知識と技術を生かして、地域の皆様の信仰の場を造るお手伝いの一端を担わせていただくことを、心から光栄に思います。

過去と未来の
橋渡しを

長い時間を越えてきた建物であればこそ、建物の傾きや歪み、基礎部分の沈みや柱の痛みなどのトラブルとは上手く付き合っていかねばなりません。ご改修にあたっては、なるべく早い段階で問題に対処させていただけるよう、入念な点検のうえでご提案を差し上げます。大切な建物を長くお使いになれるよう、ぜひ、定期的なお手入れをお勧めいたします。傷んだ部分の修復は、できるかぎり同じ材・同じ木目で合わせることで、収縮、やせ、しなりが近づき、強く、長持ちするよう仕上げます。釘やボルトを使わない伝統工法で柱を組み上げ、信仰の場にふさわしい荘厳な建ち姿を再現します。屋根の葺き替え、部材の交換や左官の塗り直しなど部分的な補修から、大規模改修・再建まで、どのような規模の工事でも、どうぞご相談ください。